10万キロオーバーの中古車を買ってみた感想

10万キロ超えのアルファロメオ147は壊れない?

10万キロ超えのアルファロメオ147を所有している方にインタビューしてみました。
イタリアの車はタダでさえ壊れやすいのに、10万キロを超えるとどうなるのでしょうか?

10万キロ超えのアルファロメオ147について

  • 初度登録年月: 平成16年8月
  • 購入時: 94,900km、現在: 104,121 Km ⇒ 約10,000kmを走行
  • 購入日: 平成28年12月 ⇒ 現在までに約1年間経過
  • 街の中古車販売店で中古車として購入
  • 型式: GH-937BXB、グレード: 1.6 ツインスパーク
  • 購入時の価格: 車検2年付き約30万円

10万キロ超えのアルファロメオ147の使用用途


週5日、子供の保育園の送りと会社への通勤に使用しています。
通勤距離が往復30km程度なので、月間で約1,000km弱の走行距離となります。

休日に家族での出かける時は主に別の車(ファミリーカー)を使用しています。

10万キロ超えのアルファロメオ147の購入から現在までの修理状況

サーモスタットの交換

購入時点で、走行時に水温計が上下を繰り返すため、購入店に車を見せに行きました。結果としては、サーモスタットというラジエター関連部品の故障で、オーバークール状態になっていました。

正常な状態だと、エンジンが温まるまでは冷却水を車体フロント部のラジエターには送らずに、水温を一定まで上げるという設定になっています。しかし、アルファロメオ147のサーモスタットは、数年程度の耐久性しかなく、壊れると水温に関係なく、常にラジエターに冷却水を送り続けます。

このようになると、エンジンが冷え過ぎ、暖房も効きません。結果的には、購入店のクレーム処理で無償の修理となりました。

助手席側エアバッグカバーのクリップ破損

購入時点で、助手席側エアバッグカバーが浮いているのには気づいていました。そのままでも特に機能上は問題ありませんが、見た目が悪いので修理することにしました。カバーが浮いている理由は、カバーとボディを接続する樹脂製クリップの破損です。

アルファロメオ147では有名な故障で、経年劣化によりどの個体でも発生する不具合です。部品自体はインターネット通販にて2,000円程度で入手でき、交換作業もDIYにて可能でした。

運転席側ウィンドウレギュレーターパーツ交換

購入から半年経過したころに、運転席側のパワーウィンドウの動きが悪くなりました。症状としては、ボタンを何度か押さないと上下に動かない、プラスティックの割れるような音がするというものです。症状はしだいに悪化していき、ボタンを押していないのに、勝手に動き出すという段階となったため、ウィンドウレギュレーターの樹脂パーツを交換しました。

部品はインターネット通販にて5,000円程度で入手し、交換作業はDIYで行いました。ドアの内張りを全て外して、ウィンドウレギュレーターのリール部品を分解し、樹脂パーツを交換する作業が必要で、3時間程度かかりました。

10万キロ超えの中古車の購入を検討している人へのアドバイス等

10万キロ超えの中古車で、特に輸入車となると二の足を踏んでしまう方も多くなります。その一方で、国産車と比べると、10万キロ超えの中古車の相場は、極端に低くなる傾向が強くなります。新車時には手の届かなかったモデルでも、10万キロを超えれば十分に手の届く範囲になるのです。

そこで、10万キロ超えの中古車を買う場合には、最低でも1か月程度の保証が付いたお店で買うのがおすすめです。

特に輸入車の場合は、部品代と工賃が高額になるため、初期のトラブルに対応する保証が付いていないと、思わず高額の出費となる可能性があります。

10万キロ程度では、エンジンや駆動系に大きなトラブルを抱えることは稀ですが、どうしても前オーナーのメンテナンス状況が分からない中古車だからこそ、初期の保証は重要になってきます。

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